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イリーナ メジューエワがスタインウェイ(1923年製)の103年もの永き眠りから解き放ち、奥深い美しい音色が蘇る.... 。

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イリーナメジューエワRec/IrinaMejouevaRecital


イリーナメジューエワRec/IrinaMejouevaRecital

イリーナ メジューエワ  チャリティー ピアノ リサイタル


使用楽器:Steinway & Sons NeW York(1923年製)


イリーナ メジューエワは、来年で日本デビュー30週年を迎え、京都に拠点をおく日本でも著名なピアニストのお一人。彼女はストイックで奥ゆかしいお人柄で、バロックから近・現代音楽まで、実に幅広いジャンルの演奏で観客を魅了する。
今回は特別にショパンとショパンに魅せられ多くの影響を受けた作曲家たちの曲を演奏し、このスタインウェイ社の黄金期[ゴールデン・エイジ]に誕生したピアノがもつ独特な音色に皆さんが心惹かれ、感動のひとときをお過ごしくださることを期待し企画されたものです。
*会場の体育館には、尾道市所有の特殊な移動式組立反響版が設置されるため、スタインウェイピアノ(1923年製)の美しい音色がクリアに楽しめます。

10/31(土)会場:旧尾道市立久保小学校体育館


第一公演 開場13時|開演13時30分ー14時30分
第二公演 開場15時30分|開演16時ー17時
一般 前売券3,000円(当日券3,500円)
小・中・高・大学生1,000円(当日券1,500円)
*全席自由席*未就学児童のご入場はご遠慮願います。
*音響に考慮し座席数を限定しているため、当日券がなくなる場合があります。
<只今工事中>

廃校となった久保小学校体育館に今も置かれたスタインウェイピアノ


どうしてスタインウェイ ニューヨークが旧久保小学校にあるのか、尾道市史編纂委員会事務局だよりの令和8年3月発行 [特集] 音でたどる尾道の今昔に、その疑問に応える記事がありました。『大正11年(1922)、久保小学校創立50周年を記念して保護者会が寄贈したもの』だということです。さらに能登原由美 (大阪音楽大学特任教授)の調査によると、大阪のピアノ輸入業者・三木楽器店に保管されている台帳では、大正13年(1924)12月にスタインウェイピアノが購入(あるいは納入)されたことになっています。そして実に103年後の今年に、ようやく久保小学校のスタインウェイの製造番号から1923年製であることが確定しました。
 残された資料で想像するのですが、大正11年に発注し、翌々年の大正13年12月にスタインウェイピアノが尾道に入ってきたと考えられます。しかし発注から納品まで3年という長い期間が経過している、その詳細は未だ分かっておりません。また[特集] 記事には、そのスタインウェイ ピアノが、当時如何に貴重で注目されていたかが伺えるエピソードが綴られています。『以来、昭和の初めまでに多くの音楽家が尾道へ来られ、この銘器とともにコンサートを行っています。なかでも目を引くのは世界的オペラ歌手、藤原義江のリサイタルです。昭和9年(1934)3月16日に開かれた公演の様子を伝える記事では、講堂に2千人もの観客が詰めかけた』とあります。

それから74年の歳月が流れ、スタインウェイは無惨にも傷ついていた!


その後の太平洋戦争という暗い時代を経て、何が起きたのか知る由もないですが、1997年に観た久保小学校のスタインウエイは、過酷な環境にあったと思われる傷跡を抱えたまま、体育館に置かれていました。象牙作りの52鍵の白鍵は部分的に剥げ落ち、火災を潜り抜けたらしいく外観の痛みもひどくなっていました。

スタインウェイの修復に立ち上がる!


このピアノが再び華麗な響きを奏でられるようにと、1997年に久保小学校PTA会長で丸善製薬(株)社長・故日暮彰文氏のリーダーシップにより、PTA(育友会)の方々による浄財300万円をかけた修復が決定されました。この修復を手掛けたのが、大の尾道ファンで大阪府堺市在住で、2019年までオーストリア国立ウィーン芸術史博物館古楽器部門フォルテピアノ修復師としても活動していたフォルテピアノ修復家山本宣夫でした。1998年10月、75歳のピアノが一年ぶりに美しい音色とキリッとした容姿で、再び久保小学校に帰ってきました。

体育館に眠るスタインウェイは、価値あるヴィンテージ ピアノだった‼


久保小学校のピアノが1997年頃までは、何故か明治32年(1899年製)に作られたピアノだと思われており、1923年の黄金期の名器だと確認したのは、信じ難いことですが、実に今年(2026年)の7月17日のことです。
スタインウエイの黄金期[*ゴールデン・エラ]に誕生した旧久保小学校のスタインウエイ&サンズピアノや広島県立尾道東高等学校のベヒシュタイン(2006年製)というピアノの名器が、尾道にあることは、現在の尾道からは想像できない、明治・大正・昭和時代の尾道の繁栄ぶりを物語立っています。

WEBで[*ゴールデン・エラ]について調べると数多くの説明が載っていましたが、要約すると「スタインウエイの黄金期」とは、ピアノ制作技術が特に優れた熟練職人が膨大な手間と時間をかけて名器を作り上げ、使用された木材は木目の詰まった最高品質の無垢材が厳選され、徹底した乾燥工程を経て、現代のピアノにはない深い響きを生み出した時代、それは1900年頃から1930年代初頭(特に1920〜30年代)にかけての製造期を指すようです。この期間に製造されたピアノは、現代でもヴィンテージ・スタインウェイの最高峰高く評価されているとのこと。

103年の眠りから、イリーナ メジューエワの演奏で解き放される美しい音色


このピアノは、本年で103歳を迎えましたが、修復以後も旧尾道市立久保小学校の体育館に置かれたまま、最近まで人知れず忘却の彼方に在りました。今回のチャリティー・ピアノ リサイタルでは、2027年日本コンサートデビュー30週年を迎えるピアノの名手イリーナ メジューエワに依頼し、103年という永い眠りからスタインウェイピアノ(1923年製)を目覚めさせ、天賦の美しい音色をこの世界に甦えらせることを目的の一つとしています。
なぜ演奏者をイリーナメジューエワとしたか、それは彼女はいつもご主人とご一緒にお気に入りの尾道に年に一度は必ず一泊されて京都にお帰りになります。そして私は、彼女の演奏にいつも魅了される大ファンです。
今から5〜6年前だったか、私は母校の広島県立尾道東高校の創立110周年記念事業に体育館を会場とした厳しい環境でベヒシュタインピアノ(伝1906年製)を使用したリサイタルをイリーナメジューエワに無理を承知で依頼、するとご快諾いただき、記念事業のリサイタルでは高校生や校長初め先生たち、PTAなど多くの観客の皆さん大喜びで成功裡に終えることができました。
そのときだったか、まだ広島県内で一番古い現役の小学校であった尾道市立久保小学校の体育館に100年余り置かれているスタインウェイピアノ(1998年の修復後から20数年後)をご夫妻に紹介したくて、夏休み中の小学校に突然お伺いしたところ、校長と教頭のお二人が居られたので、イリーナ メジューエワとご主人を紹介し、快く校長と教頭先生お二人が体育館にご案内くださいました。
早速イリーナがスタインウェイで数曲演奏されると、イリーナもご主人の音楽ディレクター明比さんも「奥行きのあるいい音色がするね」とご満悦でした。そして学校長と教頭のお二人がビックリ顔で異口同音「このピアノ、こんなに美しい音色がするピアノなんですか?びっくりしました。」

このピアノを体育館からピアノに相応しい環温度湿度の管理された尾道市内の既存の施設に移設されることを願う


スタインウェイ ピアノ(1923年製)が、極めて文化的価値が高いヴィンテージピアノであることを、このリサイタルを通じて、広く尾道市民に認識いただくこと。そして歴史都市・尾道の誇りある「尾道の宝物・市民の財産」として、いつでも市民がこのピアノが奏でる美しい音色を楽しみ聴けるように、このピアノに相応しい優しく温度湿度管理された環境の中にいち早く移設管理されることで、このスタインウエイ&サンズ ピアノ(1923年製)が更なる100年後にも大切に伝えられる一助となりますようにと願い、微力ながら企画されたものです。

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